所有ギター公開!Fender Japan Dr.Siegel 成毛滋さんの功績

Fender Japan Dr.Siegel
Fender Japan Dr.Siegel
ガガルネ

私が所有しているギターコレクションシリーズ1回目です。1980年代にギタリスト成毛滋(なるもしげる)さんが設計したギターです。日本人に適したギターなんです。私は一度だけご本人とお会いしてお話したことがあります。

Fender Japan STM-60 Dr.Siegel Model

Fender Japan STM-60 Dr.Siegel Model

このギターの特徴

STM-55の後継ギター。1988年にFender Japan発売のミディアム・スケール。STM-55はリアにシングルコイルPUだったがハムバッキングPUがついた。この頃、ストラトはリアにだけハムバッカー搭載というのが流行りだしていた。パワーのあるハムバッカーPUがつくことでハードロックには相性バツグンなのだ。またストリングロック・システム「ENDROX」を採用。チューニングの狂いが最小限になった。当時流行っていたフロイドローズは採用しなかった。その理由としてはフロイドローズにはないナチュラルなサウンドとコストパフォーマンスを兼ねて新たに開発したのだ。

確かリアPUはセイモア・ダンカン製かディマジオ製(どちらか不明)のものがついていた。それを松下工房さんでビルローレンスL250に交換してもらった。持っていたビルローレンスのギターの音が良くて交換を決意した。がしかし音がイマイチになってしまって失敗。やはり予算をケチってはだめだ。同じビルローレンスのL500にすればよかった。そちらのほうがパワーがある。

生産過程

成毛さんが開発したギターをFender Japanで発売しようとしたところ、本社Fenderが許さなかった。「ミディアムスケールではライバルのギブソンと同じだ。発売は許さない。」とのことだった。そこで「Squier」というブランドを立ち上げ販売することなった。そうするとFender Japanのギターより売れてしまった。それを知ったFender本社はFender Japanブランドでの発売に方針を転換したのである。

生産工場は古くから「グレコ」ブランドを始め近年でも「Ibanez」を製造している「フジゲン」だ。当時成毛さんを始めFender Japan、グレコ、フジゲンのメンバーと協力しあって開発していたのであった。 

日本人にとって弾きやすい

ミディアムスケールは弦のテンションが弱い。でも弾きやすさは最高!難しいフレーズでもカンタンになりそうだ。これこそ日本人向け。

今現在の状態

長い期間弾かなかったためメンテナス予定。その時はL500に変更しようかと思っている。

ヘッド裏

ヘッド裏。残念ながらネジが2つ消失。このネジでペグを固定できチューニングが安定する。「Dr.Siegel」の焼印がかすかに見える。

受け継がれる技術

↓最近のフェンダージャパンのミディアムスケールのギター。いいなあ。眺めてヨダレ垂らしただけだけどね。これらが今あるのは先駆者成毛さんのおかげなんです。まさに「ミディアムスケールの父」。 

→FenderのHPで確認しましたが販売中(新品)でミディアムスケールのストラトはありませんでした。現在はミディアムスケールを探すには中古で探す必要があります。現在ラインナップは25インチ(647.7mm)のレギラースケールと24インチ(609.6mm)ショートスケールのみ。Fender Made in Japan Junior Collection Stratocasterのシリーズがショートスケール。それ以外のストラトはレギラースケールのみとなっています。中間(ミディアム)がなくなってしまったようです。(2022年7月末現在)

従来のFenderのルックスを纏いながら24インチスケール指板を採用した、 これから楽器を始めるエントリープレイヤーや若年層への新しい選択肢の一つとなるギターです。日本人の手の大きさにマッチ。弾きやすさを追求する人にも良い選択。
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成毛滋さんについて

成毛 滋(なるも しげる、1947年1月29日 – 2007年3月29日)は日本のギタリスト、キーボーディスト。東京都出身。1960年代後半から1970年代を中心として国内のロックシーンで活躍。ブリヂストン創業者である石橋正二郎の孫で父親は同社副社長、妹は漫画家の成毛厚子(1952年10月16日 – )。鳩山威一郎の甥で、鳩山由紀夫・邦夫兄弟は従兄弟。

ウィキペディア(Wikipedia)より引用

財閥のご子息ながら、「高いギターがいい音なのは当たり前。安くて良いギターをつくる」という理想の持ち主だった。確かに販売されていたギターは欧米人の体に合わせて作られていて、手の小さい日本人には合わない。日本人にあったギターを作ろうと奮起されたそうです。

またギタリスト高中正義さんは成毛滋さんが率いるフライドエッグというバンドのBass担当だったそうです。天下の高中さんをベースですよ~。(ベースをバカにはしていないですよ。念の為。ベーシストもすごい人がたくさんいるからね)

おっ!探したらありました!フライドエッグ!再結成LIVEです。メンバーもすごい…

Shigeru Narumo(Dr.Siegel) Guitar

Hiro Tsunoda Drums

Masayoshi Takanaka – Bass

あのメリージェーンで一世風靡した「つのだ☆ひろさん」私は個人的に京王沿線で数回目撃させていただいていました。ベースも高中正義さん。この動画はすごい!びっくり。高中さんをバンドにいれたお話もされています。

↑画像クリックで再生↑

雑誌のインタビューの中で高中さんが語っていた。「成毛さんにMr.BIGのビリー・シーンを練習しろと言われたんです。(笑) 教則ビデオとかを数本買って練習しましたがあやうく腱鞘炎になるところでした。」ビリー・シーンとは!ヤバいですよ。かなり。

柳ジョージさんなども加わり武道館公演もされていました。英語の歌が多いせいかで外国人のファンが多い印象でした。

実は私も成毛さんに学んでいた

成毛さんはその当時のラジオ深夜番組「パープルエキスプレス」でギター講座をされていました。私自身もよく聴いていました。公開収録にも出向いて直接質問してお話をしていただいたこともありました。「日本人と欧米人はノリが違いうんだ」とよく言っておられました。

「Dr.シーゲルのよい子のギター教室」のビデオもかなり参考になりました。タイトルは「よい子」とか書いていますが中身は濃厚です。今では少し内容が古くなってしまった感もありますが、YouTubeなどで見れるのかもしれません。

現在、引きやすさを追求したショートスケールモデル新作はFender Made in Japan Junior Collection Stratocasterとなっています。

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ABOUT US
梶原 ひかるこのブログを書いている人
神奈川出身のトランスジェンダーアーティスト。生まれつき性同一性障害。悩み多き人生を送る。大好きなのは作曲。ほとんどの曲はインスピレーションに基づき作成されている。女子プロレス団体「世界プロレス協会」に3年間所属。師匠のミス・モンゴルさんはあの大仁田厚さんの弟子でもある。現在は音楽活動のほかキャットファイター「びりりあん みりんだ」としてもリングの上でバトルを繰り広げている。