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改造は終わった!ではいよいよ音出し実践だ!
前回の記事「古くて壊れたローランドJC-120 キャビネットに改造!」の記事が多くの方の目に止まったようです。ありがとうございます。
あなたは古くて壊れたジャズコーがあったら、どうしますか?
- 修理する
- 処分する
- 売る
が考えられますがかなり古いので中古で買った時の値段より修理代のほうが高い。学生時代にかなり使い込んで愛着がある。以上の理由でスピーカーキャビネットとして生まれ変わらせることにしました。実際の改造方法は前回の記事で詳しく解説しています。読んでいない方は是非参考にして下さいね。
アンプを準備し接続する
キャビネットならば今度はアンプが必要だ。最近はヘッドアンプや小型アンプなどライナップは豊富にある。
JCのヘッドがMarshallなら見た目ユニークだが持ち運びとコスパ面を考えると敬遠してしまう。
- 持ち運びが楽
- 低価格
以上の2点を考慮するとペダル型アンプ一択かなと。
2つのペダル型アンプを購入
1つ目はHOTONE PURPLE WIND
以下はメーカーHPに記載されている内容の抜粋です。
Purple Windは5W/クラスABのギター用ヘッドアンプです。低いゲイン設定でビンテージMarshall Plexi SuperLead 1959(Limited Edition)のサウンドが再現できる様にデザインしました。
※PLEXI(プレキシ)とは1965年頃から1970年代前半に生産されたヴィンテージマーシャルのサウンド。SuperLead 1959とあるので1959年産と思ったら1965年頃の生産とのこと。

「えっ!5Wかいな」と思いますでしょ。スタジオに行ってサウンドチェックしてきましたところボリュームを8割程度のところで結構大きい音が出ました。ドラムやベースがなっている状態を想像するとギリギリセーフの音量かなという印象です。PAがあるところではアンプだけのパワーで客席に届けるわけではないので問題ないと思います。
置いてあるギターアンプ使用せず、手持ちのペダルアンプをPA直にする人も時々いますよね。

しっかり音を出せばよしと!
意外とライブ当日無音トラブル人が時々いるそうです。いくら良いPAがあっても0(ゼロ)は増幅できませんからね。
今のアンプはW(ワット)数ではわからない
路上ライブのど定番!ローランドのCUBE Streetがあります。(今はBOSS CUBE Street IIになっているそうです)私も所有していて、PAなしの隅田川の水上バスで100人規模の観客を前に使用したことがあります。フルボリュームなんかしなくてもかなりの爆音で全く問題がなかったです。
2つ目はFOXGEARのPLEX 55。
取り扱いサイト記載の内容です。
PLEX 55 は、Plexi アンプの動作と倍音成分を忠実に再現した 55W フロアペダルヘッドアンプです。
独自に設計されたFETプリアンプにより、チューブプリアンプの電気的動作と音響的ハーモニクスを再現。オーバードライブやディストーションでブーストすることにより、ロックギターアンプの金字塔であるオールド Plexi アンプのクランチトーンを唸り出します。4Ω から 16Ω のキャビネットに接続が可能でライブハウスやリハーサルスタジオの様々なハウスキャビネットを使用でき、リハーサルもギグも PLEX 55 だけで対応できるほどの音量とサウンドクオリティを誇ります。
とにかくこれは音が良かった。55WあればPAがない環境でも問題なしである。

お待ちかね!サウンドチェック! PLEX55使用!
JCキャビネット試奏のための短い楽曲を作成した。(3度の飯と同じくらい作曲が大好物なので)
今回の楽曲はドラムとベースは打ち込み、もちろんギター(FUJIGEN)は実際に演奏録音した。マイクはShure Bata58a。O/IはSteinberg UR12。
基本構成はアルペジオ⇒カッティング⇒ソロ⇒アルペジオ
①アルペジオ+カッティング+ソロ(クリーントーン)
まさにミニマリストなあなたにふさわしいセッティング。出先ではギグバックにアンプをいれキャビネットのみ借りよう。

アンプのみの接続なので一番わかり易いと思います。DAW側でDelayとReverbをかけています。PLEX55がギター本体のボリュームによく反応しますので、ソロ時に手元のボリューム操作で音量UPなどの調整可能です。
ライブを想定するなら追加でリバーブかディレイがあってもいいかも。Simple is Bestな方にぴったりです。
②アルペジオ+カッティング+ソロ(クリーンブースター使用)
今度はクリーンブースターを前段に繋いでみました。クリーンブースターで有名なXOTIC ( エキゾティック ) / EP Boosterで試したいとおもいましたが、実機を持っていないためZOOM MS-50G(EP BoosterのモデリングのRC-BOOSTで設定)で代用。(エフェクター沼にハマる前にマルチストンプ使用で回避しております。何度も危うい場面もありましたので。(笑))
※クリーンブースターはソロのみかけています。

音質の影響がアンプ<エフェクターという感じになっています。ほんの僅かにサスティンが伸びている感じがあります。全体的な雰囲気は①のままですね。さすがクリーンブースターというわけです。
RC-BOOSTでもギター本体のボーリュームに追従しますのでクリーンブースターかけっぱなしでソロの時にギターのボリューム操作で音量UPという使い方もできます。
③アルペジオ+カッティング+ソロ(ディストーション使用)
最後にMS-50Gのディストーションの中で気に入っているMesa/Boogie Throttle Boxをモデリングした「BG THROTTLE」で鳴らしてみた。

かなり歪ませてみました。
音でいうと、Mesa/Boogie⇒Marshall⇒Rolandで
アンプメーカー⇒アンプメーカー⇒アンプメーカーになっています。(不思議な感じ)
BG THROTTLEはサスティンが非常に長いです。サスティン長めが個人的に好みなのですが、サスティンが長いということは大きい音を圧縮、小さい音を増幅している(コンプと同じ)なのでギター側でのボリューム操作があまりできなくなります。そのため音量調整のためアンプの直前にボリュームペダルを設置しています。
ちょっと本題からはずれるが、DAWの波形を見るとクリーンブースターとディストーションの違いがわかりやすかったので参考までに載せてみた。

クリーンブースターはもとの波形のまま増幅する。それに対しディストーションは大きい信号を圧縮小さい信号を増幅する。①や②では無音とも思われる部分も音量がキープされているのがわかる。オーバードライブでは機種や設定によるかと思うが、②と③の間くらいと推測される。
まとめ
私と同じ機材でなくても小型アンプと手持ちのエフェクターを組み合わせて古くて壊れたJC-120を蘇らすことは可能です。JCはかなり丈夫な木材を使用しています。キャビネトとしてもいい音はでますのでオーディオを再生するのもいいかもしれません。資源を活用するという意味でもキャビネットに生まれ変わってもらって良かったと思っています。
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