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使い続けたいギター。でも塗装が…
古くから使っているBill Lawrence(ビルローレンス)のギター。何十年経とうとあのサウンドがたまらない。「鼻をつまんだようなサウンド」と揶揄されてきたがそんなことはお構いなし。自分が良い!と思ったサウンドが1番。誰しも共通の基準なんかない。サウンドは「多様性」だ。正解はない。
出逢いは大学生の時。お茶の水の楽器店。試奏しても音が良い!即決購入。当時から所有していたローランドのJC-120で鳴らしたところ感動!コーラスを薄くかけてもGOOD!
アンプを通さずの生音からしてよかった。音の良いアコギの鳴りって感じ。「アンプを通さずの生音」というのはメーカーや価格で判断する前に重要な要素だと思う。
クリーム色のボディーに黒いピックガード、黒い指版、黒いピックアップ。1990年ごろのオジーオズボーンのギタリストJake E. Leeを彷彿させる流行のモデルだった。
しかし、経年劣化や日焼けによって黄ばみが出てきてしまい、録音では使っていても人前には出せないギターとして自宅またはスタジオ用として使っていたのだ。
塗装でNEWギターのように蘇らせたい!
柱の傷は一昨年の。傷も劣化も風合いのうちと思える方はそのまま使えばよし。私は新規一転。NEWギターとして甦えらせたいのだ。
色を考えた。パステルなブルーが好き。だがその系統ですでにフジゲンのギターJOS-EOSがある。その反対の色といえば赤かピンクかオレンジか。
そうだ。あまりいなそうなピンクにしよう!(実際は結構いるみたいね 珍しいわけではなさそうだけど)
まず、ギターリペアショップに依頼することを考えた。ネットで色々調べた。プロに任すのもいいけどなんせ価格が高い。塗装はがしから完成まで7~8万はかかる!
そこで今度は自分で塗装する方法をネットで調べた。塗料の多くは毒性があったり、匂いがすごいらしい。自宅に作業場もないし、お風呂場を養生してやっている方もいましたが家族から苦情がきそう。う~んどうすれば?と考えつつ数か月が過ぎていきました。
期待の新素材!? 発見!
ある時ふと目にした記事でミルクペイントというのがあって水彩絵の具なので扱い易く匂いもないので自宅で塗装できるとのことだった。ミルクペイントのHPを見てみるとなんと森永牛乳のミルクが原料ではないか。これは良い。しかも美味しそうではないか。余ったら朝食のトーストのお供に飲んでしまおう(冗談)。
ミルクペイントを塗った質感はアメリカの古い家具のざらざらしたマットな質感というものらしい。公園に昔あったベンチの塗装ってイメージというと伝わりやすいかな。アンティークインテリアって感じの。
質感はともかくギターに塗って使い物になるかという懸念が…..
調べるとミルクペインは乾くと耐水性が出てくるとのことだった。雨の中でのライブイベントの予定は今のところないが…
耐水性があっても「すぐ剥がれちゃうんじゃない」という懸念が頭をよぎった。ボディーの裏側は服とこすれるし、右手の….(あっ!ここはピックガードだからほぼ関係ないか..)
さらに調べると同じミルクペイントの中にトップコートがあるそうだ。2回塗れば良いという記載がある。トップコートまであるのなら一か八かやってみようと決心したのであった。2024年の春。
ミルクペイントはターナーという会社が出しています。ちなみにダイソーにもありましたが、この会社のものか不明です。最近の100均のメイク商品には目をみはるほど進化していますが、大切なギターに100均塗装はね~と見送りしました。面白いですけどね。結局Amazonで購入しました。
使用量がわからない。70mlと小さいので5つほど購入しましたが、2本でも使いきれなかったです。1.5本使用って感じです。通常エレキギター、エレキベースでは2本。心配な方は3本あれば十分です。(塗り方による)そんなに高くないですしね。
↓トップコートはこれ 量がたくさんあってかなり余っちゃった。
↓今回の作業の様子を60秒で見れます。見ていない方はどうぞ。(音が流れます)
まとめ
ギター塗装は業者に頼むか自分でやるかの2択(やってくれる友人などがいれば幸せ)メリットデメリットを列挙してみました。参考にしてくださいね。
業者のメリット
それなりにお金を払えば質の良い仕上がりやデザインに変えられる
業者のデメリット
塗装剥がしから仕上げまで依頼するとそれなりのお値段になる7~8万円。
自分で塗装のメリット
安くできる(ここが重要!) 塗装の過程を楽しめる
自分で塗装のデメリット
工具が必要(塗装はがしのサンダー、やすり、塗料、刷毛など)
ラッカー塗装などは自宅ではほぼ無理 作業室あればいいけど(レンタル作業室も少ないけどある)
匂いと毒性が心配
以上まとめてみました。
次はいよいよ塗装剝がしです。次回記事でね。
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