前回の記事で家の中でも匂いがなく無害な水彩絵の具ミルクペイントを発見(知っている人は知っている)し、ラッカー塗装を自宅で施工する恐怖からは解放されたのである。水彩絵の具がギターの塗装に使えるなんて目から鱗であった。実際目から鱗は飛び出たことはないが。
詳しい経緯やミルクペイントで塗装するメリットなどは前回の記事でまとめているので、読んでいない人は是非「自宅で素人ギター塗装①」を読んでみましょう。(短いからすぐ読めるよ)
古くても音が良く手放したくない我がBill Lawrence。大学生だった初秋のお茶の水。手に入れたその日から虜になったのであった。あれから数十年。きれいなクリーム色のボディは傷だらけ。湘南の海沿いに住んでいるわけでもないのに日焼けまでしてしまったのだ。だからと言ってサーフボードに転用する予定はないのである。
これからも長く使いたい。
そんな願いを自分で叶えるため今回の塗装を決めた次第でありました。
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用意するもの
塗装はがしにはいろんな方法があった。
- やすりがけ
- 塗装はがし液
- ホットガン&スクレーパー
まだほかにあるかもしれない。
まずは匂いや害もないやすりがけで行く事にした。
でもなぁ 大変そう。Very hard 筋トレの世界へのイザナイ
そうだやすり掛けを電動でしてくれるサンダーというものがあった!これなら疲れないはずだ。
よく調べるとサンダーには大きく分けて3種類あることがわかった。
①オービルサンダー
②ランダムサンダー
③ベルトサンダー
値段と研磨の強さは
弱いけど安価← オービルサンダー>ランダムサンダー>ベルトサンダー →強いけど高価
自分の部屋で作業するから「オービルサンダー」。4000円前後と安いから!と購入。
よし!始めようと#120の粗いやすりを装着。ところが…..
塗装準備にとりかかる
まずはパーツ取り外し。
↓10分ほどやっても表面が薄く削れるだけ。なかなか進まない。力を入れてやるとヤスリがすぐボロボロに。力は本来入れてはいけない仕様。機械の重みだけで削る。
しばらくやって悟った。この電動サンダーは塗装剥がした後の仕上げ用だ。これで剥がしていったら今年中に終わるのだろうか?という疑念が脳裏に横切った。
この手法の限界を感じた。ランダムサンダーを購入するというやり方もあったが、強力な分、粉塵も半端ないと思われた。すでにこのオービルサンダーでも粉塵の嵐。部屋中白い粉末だらけになった。サンダー起動とほぼ同時に掃除機もかけっぱなしにして粉塵対策をしたがわずかに少なくなったくらいだった。お風呂場でやるのがいいのかもしれない。
予想しなかった粉塵問題勃発。ちょうど黄砂の時期と重なっていた。部屋が白くなって黄砂でかすんだ江の島の風景を思い出した。(余談だが新曲「私の物語MV」にそのシーンあり)
今から購入を考えている人はランダムサンダーの方が良いかもしれない。
次の一手
サンダー系で粉塵が出ることはわかった。粉塵は後で掃除すれば何とかなる。それよりも研磨が進まないことの方が問題だ。
次の一手はヒートガンとかホットガンといわれる熱で塗料を剥がす方法だった。
きっとこれなら簡単で力も要らない!とAmazonで安いものを購入。
これは要するにヘアドライヤーの強力版だ。実際ヘアドライヤーで塗装を剥がすツワモノもいらっしゃるようで。大変になるのは嫌なのでホットガン。
それに上の写真のホットガンの右横のへら。スクレイパー。これがないと剥がせない。幸い購入したホットガンに付属していた。
熱を与え、ぶつぶつと塗装が波打ってきたらそこをスクレイパーで削り取る。ひたすらこの作業。確かにオービルサンダーよりはるかにはかどる。しかしスクレイパーで削る時に結構力がいる。
翌日、。 筋肉痛発症。
生きているって実感した。
↑温めて~削り取る♫~ 永遠に繰り返す♪~ 筋肉痛♬~ イキテイル♪~
多少根気はいるが確実に塗装は剥がれていくのであった。
かなり削った。掃除機にはこんなに木くずが詰まっていた。
今回の作業の様子を60秒で見れます。見ていない方はどうぞ。(音が流れます)
曲線部分はどうやって剥がしたらよいのか?
ここであることに気が付いた。ボディー上部の曲線部分はどうすればいいのか?
ホットガン&スクレイパーコンビでは奥に進入しにくい。
ここは手でやすり掛けと腹をくくった。幸いスポンジやすりというのがあって曲がったところをやすり掛けしやすいとのことだ。ちょうど3Mのスポンジ研磨材というのがAmazonより低価格で近所のホームセンターで手に入った。Amazonが一番安いと思い込むのはやめよう。
ヒートガン&スポンジ研磨材のニュータッグが開始されたのである。
↑右はダイソーでずいぶん前に購入。最近ダイソーに行ったが在庫なかった。100均って以前あったけど今はない。なんてこと多くなっていない?どうなんだろうか。
裏側も曲線も終わった。
灰色がかっているけど(下地の色かな)すべすべして私の肌みたい(冗談)
外側の屈強な塗装のはがしが終了。屈強な塗装ではあったがそれだけ強くボディーを守ってきたということだろう。悪いことではない。
次回は一度は引退?したオービルサンダーが日の目を見る日です。
お楽しみに。